ちいさいサンパン

文/小春久一郎 絵/山本忠敬

のりもの絵本の第一人者、山本忠敬のまぼろしの名作!

ちいさいサンパン表紙

ちいさいサンパン

港で働くちいさな船のおはなし

2018年8月発売

しょうぼうじどうしゃじぷた』などの作品で高名な、山本忠敬氏の幻の作品を、最新の印刷技術で鮮やかに復刻。 新装版にあたる本作では、作者の筆使いや原画に宿る圧倒的な熱量を忠実に再現しています。 また、昭和中期に童謡詩人として名を馳せた小春久一郎氏が紡ぎ出す、牧歌的でやさしい言葉遣いにも注目です。

●体裁:A4判・上製・24ページ●カラー:オールカラー●定 価:1760円(税込)●対 象:小学校低学年〜一般 ●発 行:出版ワークス●ISBN:978-4-907108-23-6 C8771

物語の紹介と、ちょっとだけなか見

サンパン

主人公:サンパン

港で働く小さな船「サンパン」の物語。ある日、サンパンは海上で1 隻の大きな汽船と出合い、その大きさに憧れを抱きます。 サンパンは大きな船になりたくて、漁船、灯台船など色々な船の 仲間に話しかけながら、造船所を目指しましたが…。

「小さな船には小さな船なりの役割がある」と自分の役割に気づき、 元気を取り戻していくサンパンの心の姿を丁寧に描いた一冊。

作家プロフィール

文/小春久一郎(こはるひさいちろう)

詩人、児童文学作家。大阪府生まれ。1935年、木坂俊平らと大阪童謡芸術協会を設立し、童謡誌『胡桃』を創刊。その後、雑誌『ひかりのくに』に童謡、童話を数多く発表。童謡詩に「落ち葉たき」(北原白秋賞優秀賞)「ぼくはお化け」(第1 回三木露風賞優秀賞)、童謡集に「動物園」「おほしさまとんだ」など。1985年、日本児童文芸協会から児童文化功労者として表彰を受けた。

絵/山本忠敬(やまもとただよし)

絵本作家、アートディレクター。東京都生まれ。東京美術学校図案科卒業。横浜シネマ漫画映画研究所員、中学校の講師を経て、絵本・百科事典などの挿絵を担当。代表作に『しょうぼうじどうしゃじぷた』『のろまなローラー』『とらっく とらっく とらっく』『しゅっぱつ・しんこう!』『ずかん・じどうしゃ』『とべ!ちいさいプロペラき』(以上、福音館書店)など。乗り物絵本の第一人者として名高い。


港で働く船

サンパンの仲間たち

神戸港振興協会参事・森田潔氏の監修のもと、本編に登場する「港で働く船」の紹介記事を巻末に収録。
乗り物好きのお子さんも大喜び!こちらで少しご紹介。

人や物を運ぶ船

大きな船が沖に停泊している間などに仕事する船たちです

通船 (サンパン)
沖で錨泊中の船と岸壁を行き来して、人を運ぶ海のタクシーのような船です。サンパンとも呼びます。
サンパン図鑑写真
港をきれいにする船

港をきれいにしておくことは、船の安全な航行にも大切です

海面清掃船
海の上に浮かぶゴミを舳先で集めて、いつも港をきれいにしています。
サンパン図鑑写真
大きな船を迎える船

たくさん船が入ってくる港では、船同士が行き交うのはたいへんです

タグボート
タイヤのついた船体で、大きな船を押したり引いたりして、小回りのきかない船を安全に岸壁につける手伝いをします。
サンパン図鑑写真
港の安全を守る船

港の安全を守り、取り締まりをしています
 

消防艇
港で火災がおきたときに、海の水をポンプでくみあげて放水して火を消します。客船の出迎えなどのときには、はなやかなカラー放水も行います。
サンパン図鑑写真
港を案内する船

港で楽しく過ごしてもらえるよう、おもてなしをしています

観光船
観光客を乗せて港をめぐり、景色や名所を案内します。いろいろな形や色の船があります。
サンパン図鑑写真
いろいろな船

港で働く船のほかにもたくさんの種類の船があります

コンテナ
コンテナに物を入れて運ぶ貨物船。世界の港を行き来して、わたしたちの生活にかかせないものをたくさん運んでいます。コンテナに入らない貨物は、ばら積み船、自動車専用船、油を運ぶタンカーなどいろいろな専用船で運びます。
サンパン図鑑写真

巻末の図鑑には、もっとたくさんの仲間たちが紹介されているよ!

参考資料:(公財)日本海事広報協会 http://kaijipr.or.jp「海のお仕事チェック」
写真提供:神戸海洋博物館

オンラインストア

こちらからオンラインでご購入いただけます