七一七年に十代の若さで大きな使命をせおって海をわたり、
玄宗皇帝からあつい信頼をうけた阿倍仲麻呂。
ふたつの国のあいだで、夢みたものは------
今こそ読みたい、月の歌に秘められた、友好の歴史の物語。
月の歌が百人一首に収録され、教科書でもひろくとりあげられている 阿倍仲麻呂の生涯をやさしく伝える画期的な伝記絵本です。
あたらしい国づくりをめざす奈良の都で、若くして遣唐使の一人にえらばれた阿倍仲麻呂。 命がけの船旅をのりこえ、唐のすべてを学ぼうと、役人となって夢中で仕事にはげみます。 そのまごころは、いつしか玄宗皇帝の心にとどき、念願の帰国の時をむかえますが……。
王維ら盛唐の詩人たちとも交流をふかめ、李白に「明月」とうたわれたその生涯を、 日本漫画家協会賞受賞作家が、やさしく情感ゆたかに描きだします。 巻末には、万葉文化論で注目され、著書『遣唐使阿倍仲麻呂の夢』で 歌の謎を読み解いた上野誠教授による、書きおろしの解説を収録。
うたいつがれる和歌と友好の歴史を、絵本でやさしく学べます。読みきかせにも最適です。
6つのキーワードで、その魅力にせまります。
多彩な魅力をかねそなえ、歌のイメージそのままに、月のように凛と生きた阿倍仲麻呂。
絵本『天の原 ふりさけみれば 日本と中国を結んだ遣唐使・阿倍仲麻呂』は、その生涯を、歴史的背景までやさしく伝える文と、情感豊かな絵で描いた絵本です。
子どもの心をはぐくむ読みきかせにはもちろん、生き方を考える伝記としても、歴史や和歌を楽しみたい大人の方にも、おすすめです。
6つのキーワードを、ぜひ絵本の中に見つけてみてください。
「阿倍仲麻呂の生涯を描く――絵本『天の原ふりさけみれば』ができるまで」
『天の原ふりさけみれば 日本と中国を結んだ遣唐使・阿倍仲麻呂』の著者すずき大和先生が、絵本の創作秘話をやさしく語ります。資料や取材から想像した玄宗皇帝との絆・人物造形の秘密など、絵本の制作過程を知ることができる貴重な機会をお見逃しなく!
開催日
2017年3月5日(日) 13:30~15:00(開場13:00) 90分
場所
奈良まほろば館 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-6-2 日本橋室町162ビル 2F
お申し込み
奈良まほろば館
定員に達したため、お申し込みを締め切りました。
このイベントはご好評のうちに終了しました。お申し込み・お運びくださったみなさま、ありがとうございました。
絵本『天の原ふりさけみれば 日本と中国を結んだ遣唐使・阿倍仲麻呂』の表紙原画と本文イラストのパネルを展示します。初公開となる迫力の表紙原画の美しさをぜひ、お近くでご覧になってください。 また、会場では奈良県の阿倍仲麻呂“遣唐”1300年記念プロジェクトによるオリジナル映像『三笠の山にいでし月かも』も放映されます。遣唐使と平城宮跡歴史公園のご紹介も、合わせてお楽しみください。
開催期間
2017年3月2日(木)~2017年3月14日(火) 10:30~19:00
場所
奈良まほろば館 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-6-2 日本橋室町162ビル1F
入場
無料