宇宙皇子
2014.04.10  刊行情報「地上編5巻」を公開
2014.03.07  刊行情報「地上編第4巻」を公開
       「鸕野讃良」と「藤原不比等」と「高市皇子」と「行心」のイラストを公開
2014.01.07  刊行情報「地上編第3巻」を公開
2013.11.12  「魚養」のイラストを公開
2013.11.01  「」のイラストを公開
2013.10.23  「応援メッセージ&イラスト募集キャンペーン」応募作品を公開
2013.09.13  刊行情報「地上編第2巻」を公開
2013.09.13  コメント「祝!地上編第1巻発売」を公開
2013.09.10 「刊行予定」「定期予約申込のご案内」を公開
2013.07.10 「応援メッセージ&イラスト募集キャンペーン」を開始
2013.07.03 「小角」と「福寿」のイラストを公開
2013.06.26 対談動画「70年代アニメ全盛期」を公開
2013.06.19 「大津皇子」「川島皇子」「佐保媛」のイラストを公開
2013.06.12 対談動画「宇宙皇子ゆかりの品」を公開
2013.06.05 「苦須里」「」「田加良」のイラストを公開
2013.06.03 「書店店頭予約開始と発売月のお知らせ」を掲載
2013.05.29 対談動画「宇宙皇子シーン談話」を公開
2013.05.22 「宇宙皇子」と「各務」のイラストを公開
2013.05.15 対談動画「宇宙皇子誕生秘話」を公開
2013.05.08 コメント「イラストレーター発表」を公開
2013.05.01 宇宙皇子公式webサイト、リニューアルオープン!
2013.04.17 コメント「出版のご挨拶」を公開
2012.11.30 コメント「復刊にあたって」を公開
復刊にあたって 出版のご挨拶 イラストレーター発表 祝!地上編第1巻発売
お待たせいたしました!
二十年余の時を経て、ついに復刊版『宇宙皇子』が、発売となりました。
これもひとえに、復刊を待っていてくださったファンの皆様方のおかげです。
数々の温かいご声援とご協力を賜り、本当にありがとうございました。
企画が動き出した当初は、過去に1,000万部を売り上げた超大作の小説を復刊することにプレッシャーを感じていました。
角川版で発刊されて、当時の若者たちが熱狂して読んでいた小説を、今の若者にも受け入れてもらえるにはどうすれば良いか…。編集部内で何度も試行錯誤を重ねました。
現代に合った文章表現を再考したり、新たなイラストレーターとして若菜等氏を起用し、挿絵や本の装丁を一新したりと、細部にこだわりをもって編集に取り組んできました。
様々な難関が待ち構えていましたが、激動の古代史の中を駆け抜ける『宇宙皇子』の生き様をなんとしてでも語り継ぎたい!という思いで乗り越えてきました。
そしてついに、『宇宙皇子』を現代の世に再び迎えることができ、編集部一同感無量です。
これから、地上編の全10巻を次々と刊行してまいります。
『宇宙皇子』を長年の間応援して下さっている皆様はもちろん、初めて『宇宙皇子』を手に取ってくださる皆様にも、愛とロマンが織りなす古代ファンタジーを、存分に楽しんでいただきたいと思っています。
現在、復刊版『宇宙皇子』応援キャンペーンや、定期予約購入の受付などを実施しています。今後その他にも色々な情報を発信していきたいと思っておりますので、どうぞ引き続き、ご注目、応援よろしくお願いいたします。
“すべての『宇宙皇子』ファンのみなさんへ”
伝説化している超ロングセラー古代歴史作品、異次元童話『宇宙皇子』が、いよいよ復刊されることになりました。
思いも新たです。
古代を駆け巡ったヒーローが帰って来ました。
真のヒーローは、常にいつの時代も新しいと、密かに思いつづけてきたことが、今明らかになろうとしています。
あえて「すべての宇宙皇子ファンへ」とお断りしたのは、角川書店時代の『宇宙皇子』ファンと、新たな出版ワークスによる『宇宙皇子』ファンとの間には、かなり時間的な差があります。つまり前者が旧読者、後者が新読者というわけですが、この両者の間には、かなり世代的な開きがあるということです。
旧版『宇宙皇子』が完結してから、すでに二十年余という時代を経ているのですから、読者に年齢差があってもおかしくはありません。
旧版『宇宙皇子』が完結してから最近まで、時代の変化が激しく、あまりにもこの作品は大作過ぎることから、復刊する機会はないと考えていたのです。新しい世代の方から、『宇宙皇子』が手に入らないというお手紙を頂くたびに、残念ですが絶版になっていて、今のところ復刊の計画はありませんと、お応えするしかありませんでした。
私もいい加減な形では復刊しない…場合によってはこのまま静かに、眠らせておいてもいいと思っていたのです。
特に昨今は、出版不況とも言われる時代に突入していて、とてもこのような五十巻にもなる大作を、簡単に復刊することは、容易なことではありません。私は書庫で誇らしげに眠っている子供たちを、じっと静かに見守ってきました。
そんなところへ、突然思いもかけないお話が飛び込んできました。
お尋ね頂いたのは、かつて全国的に書店を展開していらっしゃった、社長の工藤和志さんでした。工藤さんとは角川版『宇宙皇子』が出版されたころからのお付き合いがあって、友人の脚本家と共に、映像作品の講演会を依頼されて、神戸の会場へ出掛けたりしたり、私の講演会へお出で頂いたりしていたのですが、それから暫く音信が途絶えていたのです。
あれから十数年後のある日のことです。
お出でになった工藤さんは、書店の経営から出版社の社長に転身されていたのです。そしてその時、氏は『宇宙皇子』を復刊したいという企画を持ってお出でになられたのです。
一瞬、本気なのだろうかと疑いました。とても直ぐには受け入れられませんでした。
もう当分は、復刊することは不可能だと考えていたくらいですから、私もはじめからそんな話に乗るはずもありません。むしろ厳しい出版の現状を説明した上で、何度もお断りしました。
ところが工藤社長の熱気は衰えませんでした。
『宇宙皇子』を復刊することに、意義があるという訴えをしてこられたのです。
確かにある時代に、画期的な地歩を築いた作品です。
若い読者を中心に、圧倒的に支持された作品です。
それを今だからこそ復刊したいという、説得をしつづけてこられたのです。
閉塞していると言われる時代だからこそ、尚更それに立ち向かって、時代の壁を突き破ろうとする、宇宙皇子というヒーローの活力は、必要なのだと思うようになりました。
社長の決心にも偽りはないと確信しました。
長い作品ですから、途中で簡単に投げ出すようなこともないという確約も得ました。そこで復刊という大事業計画に賛同することになったのです。
しかし…、準備にかかる時に、どうしても考えなくてはならないことがあるということが横たわっていました。
『宇宙皇子』には、前述しましたように、旧版と新版が存在することになります。しかもこの両者には、かなりの時間差が存在しているということも前述したとおり明らかです。つまり角川版『宇宙皇子』と今回の出版ワークス版『宇宙皇子』の間には、同じ物語でありながら、楽しんで下さる読者を分ける十数年という空白…つまり世代差があるということになるのです。その時間の経過の中で、制作にかかわった方々の環境にも、大きな変化をもたらしていました。昔と同じ状態にはならないという、特別な事情が存在していたのです。
今回は、そういった困難も乗り越えなくてはなりませんでした。
しかしみなさん。
『宇宙皇子』を愛して下さるあなた方には、そういった世代間の問題、時の経過の問題を越えて、同じ素材で対話を楽しむという、知恵を持っていらっしゃるはずです。
角川版『宇宙皇子』は、イラストレーターいのまたむつみさんがより鮮やかに物語の世界を浮き彫りにして下さいましたが、今回の出版ワークス版『宇宙皇子』は、若菜等さんが新シリーズのイラストレーターとして、物語の世界を新たに掘り起こしていくために、情熱を注いでいってくれるはずです。
新旧読者のみなさん。
あなた方は同じ物語でつながりながら、それぞれ違った夢世界を構築して楽しんで行くことになるのです。
どうか新たな『宇宙皇子』を、旧刊と同じように熱い思いで迎えて下さい。
ひょっとすると、こうして世代を越えたそれぞれの思いを語り合える機会を作って下さったのは、(時の神)が仕組んだ楽しみ方なのではないのかと思っています。
合言葉は、夢不忘(ゆめふもう)。
ひたむきに、真っ直ぐ生きて行きましょう。
どんな困難にも、負けないで行きましょう。
希望を持ちつづけましょう。
語り合いましょう。
あなたのそばには、いつも夢を追いながら挑戦する宇宙皇子がいます。私も同志の一人として、彼と一緒にあなたを見守っています。
平成二十五年九月、新たな『宇宙皇子』の旅立ちを見送ります。
これからの長い道筋を無事に進むには、あなたの熱い支援と活力が、彼を支えてくれるでしょう。
どうか後押をして下さい。
お願いいたします。
怒濤の勢いで、押し寄せてくる冒険と戦いに向かって、宇宙皇子丸は二十年ぶりに未来へ船出します。
イラストで、宇宙皇子の世界を表現する時、僕の心の軸は主人公のけなげさと決めています。
神の子といっても、まだ非力な鬼の子。
でもこの子は、何があっても未来を夢見ることをやめません。
時に切なく、時に暴力的だったりします。
でもこの鬼の子は、何故かカワイイ。
彼のけなげさに心を強く打たれます。
鬼の子(神の子)は、美しく激しい古代日本の風土の中で力いっぱい生きます。
だから、新しい鬼伝説は、遠い古代から今のイラストレーターにまで強く働きかけてきます。
やんちゃな宇宙皇子はもちろん、登場人物・大暴れする怪物や妖怪まで、抱きしめたくなります。
イラストを制作中の自分まで、抱きしめたくなりそうでぶったまげです。
宇宙皇子丸には、こんな僕を含めた一生懸命なスタッフ全員乗り込んでいます。
冒険の波の船酔いにも負けず、力を合わせています。
これから一人でも多くの人とこの船に乗れたら、みんな一緒に最高です。
“宇宙皇子復刊に思いをはせて”
まずは、藤川桂介先生復刊おめでとうございます。先生と復刊のお話しをさせて頂いてから、はや1年余りが過ぎ去りましたね。
「先生お久しぶりです。お元気ですか?実は本日、宇宙皇子復刊のお願いに参りました。」
「本気ですか?長い小説だよ。大丈夫?」
なんて気軽な会話から復刊のストーリーは始まりました。
本音を申し上げると、当初は出来上がった作品があるから、復刊はそんなに苦労しないだろうと甘く見ていたのです。ところが、作業を始めてみると、そうは問屋が卸しません。
いざ編集を開始したところ、いきなりつまずいてしまいました。昔に編集された本なので、文章のPCデーターがありません。まあ、これもスキャナーで文字を読み取って、簡単にOCR化出来るだろうとタカをくくっていました。
しかし、実際にやってみると、なんとOCR変換が誤字だらけでとても使えません。仕方がないので結局、全部の文字を手入力する羽目になってしまい、さらにはその打ち込んだ文字を再校正するという作業が待ち受けていました。当然その他、旧版の間違い探しも神経衰弱の如く、チェックにつぐチェックで、連日神経のすり減る作業が編集部を苦しめました。
次の壁はイラスト問題でした。こちらも、前イラストレーターのいのまたむつみさんに以前の原画を借りればいいと気軽に考えていたのですが、いのまたさんに交渉すると、
「もう原画の一部はありませんよ。」
「じゃあ新たに書き下ろしをお願い出来ましたら嬉しいです。」
「いいのですけど、今は他の仕事が詰まっていて半年から1年程待って頂かないとむつかしいですね。」と、これまた絶句。
 それからと言うものは藤川先生と綿密な検討会議を何度も重ね、沢山の候補者の中から新イラストレーターを若菜等先生に決定しようと決まり、胸を撫で下ろしたのもつかの間。
今度は若菜先生の描いたテストイラストの主人公他のキャラクター設定で、喧々諤々の大討論会がなんと半年間も続く羽目になって行くのです。
さらにさらに、今度は挿絵設定。編集部内で、意見が対立して、挿絵場面を決めるのに一苦労でした。
こんな出来事は序の口で、思い出せばキリがありません。結局は全く新刊の大長編小説を制作する苦労とほとんど変わらなかったのです。
そんなこんなで私にとっても読者とは違う立場での思い出深い作品制作のひとつになりました。
私は今、海外への日本の優れた本を紹介するという準備を進めているところです。アニメ作品以外、中々日本の本は海外では普及していないのが現状です。特に小説の分野では一部の作品を除いて、まだまだ普及に至っていないと言わざるを得ません。
『宇宙皇子』は、日本の歴史を舞台にした希有なファンタジー小説で、海外にも普及しうる素材ではないかと思っております。『宇宙皇子』が海外へ羽ばたいて行くのを願って止みません。
きっと近い将来『宇宙皇子』も天空を駆け巡る世界の旅を、藤川先生や読者の皆様方々と一緒にしていくのではないでしょうか。そんな夢を抱きながら、まだまだ続く『宇宙皇子』との長い旅を私も共に続けていきたいと思います。
最後に、私の力不足を藤川先生始め、関係者の方々にこの場を借りましてお詫び申し上げます。また読者の皆様方、大変長らくお待たせして申し訳ありません。
藤川先生の言葉を借り、恐縮ですが「夢不忘(ゆめふもう)」の精神で頑張りたいと思います。皆様のご支援、ご指導の程よろしくお願い申し上げます。
今回復刊するに当たって、宇宙皇子のイラストレーターを新しくお迎えする事になりました。
現在webサイト上部で公開している宇宙皇子のイラストを見て頂いても分かるように、とても生き生きとした格好いいイメージが出来上がっております!
このイラストは宇宙皇子1巻の表紙になる予定です。今後、各務や小角など色んな登場人物のイラストのアップを予定しておりますので、ご期待ください。
では、藤川先生からイラストレーターのご紹介をして頂きたいと思います。
長いこと考えました。
しかしある時、旧刊の時の「宇宙皇子」を支えて下さった、いのまたむつみさんは、当時と画質が変わってしまったということで、辞退してこられました。あれから十年もの間遠ざかっていたのですから、それも止むを得ないことです。しかも彼女は、新天地で活躍していらっしゃるのです。
それでもと、強引に押しつけることは出来ません。
そこで私は工藤社長と協議を重ねながら、新生宇宙皇子ということで、新たなイラストレーターを起用することにしたのです。
その人の熱意次第です。
何度も逢って、取り組む思いの熱さを感じました。
私はもちろんですが、出版ワークスの工藤社長も、申し分なしということになり、参考作品をいくつも描いて貰い、半年もの時間をかけて、新たな宇宙皇子のイメージを作るための努力を、積み重ねて頂きました。その結果、かつて描いてきたものとも違った、魅力的な世界を伐り拓いてくれたと思っています。
いよいよイラストレーターに、登場して貰う時が来ました。
長年、私のイラストを担当して下さってきた若菜等さんです。
彼はかつて、集英社の編集長から推薦されてコンビを組んだことがあったのですが、当時はヘビメタのバンドを率いていたという異色のキャリアの人でした。
お父様は若菜珪という著名な童画家でしたが、そんな後ろ盾に寄りかからずに、必死で画業をつづけてきたのです。
そんな若者らしい姿勢に共感して、今日までお付き合いをつづけてきました。
私にとっての大事な「宇宙皇子」です。
それを託す人として、いよいよ若菜等さんを、みなさんに紹介することにいたしました。
どうか、新たな宇宙皇子の誕生を、みなさんで後押しして下さい。
今から七月が楽しみの私です。
僕が宇宙皇子の仕事を頂いた時の気持ちは、「爆発的に嬉しい!爆発的にやる気!」でした。
宇宙皇子と言えば、藤川先生が古代史と美しい日本の風土をベースに紡ぎ出した、世界に羽ばたける新しい日本の伝説だと思います。
その時、僕のやることは一つ。
宇宙皇子にふさわしい絵を作ることです。
太っ腹な工藤社長から約1年のトレーニング期間を頂くことが出来ました。
おかげで新しい絵は、壮大な物語を前にして、産声を上げることが出来ました。
宇宙皇子のもとには、一生懸命な人たちが集まってきています。
そんな人たちの誠実さに、彼(宇宙皇子)は、何かの形で答えてくれるはずです。
僕の絵も彼と一緒に成長する事ができたら…!
読者の皆様の期待に応えられるよう頑張りますので、見守っていてくれたら最高です。
ついに復刊版『宇宙皇子』の発売日が決定いたしました。
前回の復刊発表から、「楽しみにしています」とのお声をたくさんいただいております。
私たち編集部一同も、少しでも早くファンの皆様に詳細をお伝えするべく奮闘しておりましたが、こうして皆様に発表できる日まで漕ぎつけることができ、一安心しております。
復刊版ということで、“新しい宇宙皇子”を、皆様に新鮮な気持ちで見ていただくため、新しいイラストの見せ方に挑戦したり、装丁を一から作り変えたりするなど、様々な趣向に挑戦しております。
そういったトピックも含め、このwebサイトでは、皆様お待ちかねの新たなメインビジュアルや、各キャラクターのイメージイラスト、意外なあの方と藤川先生の対談動画など、『宇宙皇子』に関する楽しい話題を、 たっぷりとお届けしていく予定です。
以前からのファンの皆様や、今回の復刊で新たに『宇宙皇子』を知ったという方まで、小説の世界観を、より深く味わって頂けるようなサイトにできれば、と考えております。
どうぞ楽しみにしていて下さい。
かつて角川書店から出版されて、圧倒的な読者の支持を得た、歴史ロマン「宇宙皇子」が、この度「出版ワークス」という新たな出版社で、復刊されることになりました。
ひとえに社長の工藤和志さんの、再三にわたる熱心なお誘いと、重役の後藤守立さんの、力強い後押を頂いた結果でした。
「宇宙皇子」は、初出版から数十年経過しましたが、まったく鮮度が落ちない魅力を保ちつづけていることは、間違いありません。しかし現在の出版事情は、かつてと大変わりしています。全国の若い読者からも、たびたび図書を手に入れたいという、希望が寄せられていましたが、なかなかその要望に、お応えすることが出来ないでおりました。
いつかもう一度「宇宙皇子」をという希望が、ついに現実のものとすることが出来ることになりました。
「宇宙皇子」は、超ベストセラーになった割に、これまでほとんど古本市場には、登場してきませんでした。
それだけかつての読者たちは、今でも大事にしてくれているのです。今回も、新たな読者となって頂くみなさんが、旧作以上の楽しみを持って頂くために、これまでとは違った楽しみを加えることにいたしました。
完成度を高める努力はもちろんですが、「あとがき」にも、旧版とは違った「ひとくち散歩・古代」という、毎回古代という世界を散策しながら、いろいろな話題を提供することにいたしました。
こうしたさまざまな、新たな試みに協力してくれた編集スタッフには、心から感謝したいと思います。これからは、読者と出版社、読者と作家の接点となって頂くために、神戸本社、東京支社スタッフの紹介をしたいと思います。森口夏絵、田中実、加来政己、安武晶子というみなさんです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
新たな時代に向けた、時代を超えた歴史ロマンを、精一杯発信していきましょう。
その手がかりとなる、イラストレーターも、近々発表することが出来るはずです。試行錯誤を重ねながら、熱い思いで新たな登場に備えて燃えています。
「宇宙皇子」の新たな旅立ちは、いよいよ夏休みを前にした、七月に決定いたしました。輝きつづけるヒーローと共に、あなたも清冽な夢を見ましょう。

「夢不忘 (ゆめふもう)」

あなたと私の合言葉です。
新旧読者の支援を頂いて、前にも益して飛躍出来ますように、心から祈りたいと思います。
よろしくお願いいたします。
来年のことを言うと、鬼に笑われるといいますが、突然、鬼が笑い出すようなことを発表いたします。
このところ三か月ほど、HPも更新しないでいましたが、そのこととも大いに関係があったのです。
かつて超ヒットした思い出の歴史ロマン作品、「宇宙皇子」(うつのみこ)が、来年から新たな装いで、復刊されることになりました。
内容は丁寧に校正作業を進めながら、「いざないの詞」「あとがき」という前後の原稿は新しく変えました。
話を頂いた時から、様々な検討を重ねながら、さまざまな困難の克服、工夫を重ねて、ようやく出版を発表できる状態になりましたので、ごらんのみなさんに、まず、お知らせすることにいたしました。

その詳細については、いずれ発表されることになると思うのですが、私は機会をみて、いろいろな思いをお届けすることにします。
出版社は関西に拠点を持つ、新しい「出版ワークス」という会社です。
社長と私は、私の放送作家として活躍していた頃からのお付き合いで、長く親しいおつきあいをさせて頂いてきた方です。
その社長から、ある日突然、「宇宙皇子」の発刊というお話を頂きました。
その時はびっくりしました。
兎に角、長い物語の上、出版状況の厳しい時代ですから、当分日の目を見ることは不可能だと思っていました。
何人もの人から、読みたいけれども本が手に入らないという連絡を頂いていましたが、暫く大事にしまっておくしかないと思っていたところです。

私は社長の申し出を半信半疑で受け止めておりましたが、社長の熱意はそんな私の気持ちを一蹴してしまうくらいの勢いでした。
いろいろ考えつづけましたが、その熱意にお応えしたいという気持ちになりました。そしてそれと同時に、私の中にも「宇宙皇子」と共にあった燃えるものを、現代の人にも伝えたいという思いに火がつきました。
それがきっかけとなって、ついに企画に参加することになったわけです。
私にとっても、絶対に忘れられない作品です。大事な作品です。
そんな訳で、さまざまな問題をクリアにするのに時間がかかりました。
作家の私の思いと、出版社としての思いは、それぞれ違うかもしれませんが、青春時代を飾ったこのシリーズを、旧読者はもちろんのこと、少しでも新しい読者のためにも、ご理解いただけるような配慮をしたいという気持ちで一致いたしました。

もうすでに細かな検討が進められていますが、発売に向けて作業は進んでいます。
恐らくこれからは、出版社から徐々に、その形、進行など、細かいことについて発表されていくと思いますが、私もその日の来るのを楽しみにしております。
私自身のHPも、これまでのものは目下停止して、平成25年春を目指して新しいHPを立ち上げるつもりで準備しているところです。
いろいろなことが始まる年を迎えます。
兎に角今回は、「宇宙皇子」の復刊のお知らせをすることにいたしました。
藤川先生と初めてお会いしたのは、某パーティ会場にてある人から紹介された時でした。
藤川先生:「藤川桂介です。作家をしております。」
紹介者 :「宇宙皇子を書いている先生!宇宙船艦ヤマトの脚本に深く関わった人!」
工藤  :「・・・!!!」絶句!
もちろん宇宙皇子や宇宙戦艦ヤマトなどで知っていたのですが、でもその作品から勝手に作者を威厳のあるとっつきにくい人!というイメージを作り上げていたので、その優しそうな風貌とのギャップに思わず絶句したのです。
「この優しそうな人があの壮大な小説や映画脚本を書くのか!信じられない!」

藤川先生と初めてお話しをさせていただいた時に、藤川先生はその作品のような壮大さと力強さと、見た目のように繊細で優しい心も同時に兼ね備えた人である事を確信しました。作品そのものが藤川桂介という生き方そのものであるという事も理解しました。
同時に自分に正直な生き方をしている藤川桂介ファンにもなってしまいました。
「いつかこの人と一緒に仕事をしたい・・・」そう思い始めました。

藤川先生の描く作品は壮大で、繊細尚且つ地の底からわき出す力強さがあります。そして読者を楽しますエンターテイメントとは何かを良く考えられています。
多分これは藤川先生が放送作家からスタートした事が理由と思われます。
本と映像は似て非なるもので、藤川先生はその違いを理解した上で、読者が思い描くイメージまでも想像しながら、まるで映像作品を作るように小説を書かれていると思えます。だから読み出すとまるで映像作品のようなリアルな情景が浮かぶ小説になるのです。
ただの自分の満足だけでは書かれているようには思えません。

出版不況と言われて久しく時間は流れ、若い世代はもう小説は読まないとか、読みたい本がないと言う人もいます。
しかし時代がどう変わろうが、もっと本を読みたい読者はいるし、歴史に残る名作はあります。だから出版社の使命はいい作品と思えるものを、使命感をもって世に出す事だと思うのです。
時代は変われども藤川先生の大ヒット作「宇宙皇子」は次の世代につなぐべき作品のひとつだと思うのです。
この作品の復刊に携われる事は出版社として誇りに感じます。
以前のファンの方も含め、ひとりでも多くの読者に是非この作品を読んで頂き、おおいに藤川桂介ワールドというエンターテイメント世界にはまっていただきたいと存じます。
当社の出版だから言うのではなく本当に面白い作品です。 乞うご期待ください!
今はただただ・・・「ばんざい!宇宙皇子復刊!」です。